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 もう何年も前の話ですが、ある骨董屋さんに「おまえは金繕いをなめている!」と言われたことがあります。  私も、そうとう生意気でしたので、あたりまえの事だったのかもしれませんが当時でも、納得のいかない事がありました。それは金繕いをやけに特殊な技術のように説明し、茶道具や骨董的価値の高い物しか繕えないような高額な値段にし、お客様に繕いは金(金粉)を使うから高いのだといい加減な説明をする事です。伝統的な金繕いは手間がかかるから高いんであり、金は工賃に関わるほど使わないのです。一度ご自分で繕ってみれば解ることです。
 どうにかして安価に繕える方法はないのか?と4人の先輩方にご教授願い、さらに多くの金繕いに関する書物に目を通しました。
 そして、それぞれの技法(似てはいるのですが4人とも異なる技法でした)の中よりもっとも  合理的で、しかも綺麗に仕上がる方法を組み合わせて、「平澤流」とさせて頂きました。
 伝統的金繕いでは、使用してはいけない(?)合成樹脂の接着材のなかより最も繕いに適した物を選び出し使用することにより、手間を本繕いの半分で済むようにし工賃も半分に削減出来ました。
 それでもまだ、ちょっとした器なら新品が買えてしまう位の料金になってしまうのです。  ワレても捨てきれない「思い入れ」のあるものが食器棚の奥などに必ずあるはずです。私は安価にて繕いたいと思っているのですが、あまり安い工賃にすると我が家の家計が成り立たなくなってしまう。笑
 何か方法は?とずいぶん考え発想を変えました。修理されたがっている器を各家庭で直してもらおう!!と、そのために必要な技術は知っている限り全部教えてしまおう!!
この度ガラージュ・ベーという素敵なギャラリーの一画を提供していただき教室を開くことが出来ました。2000年10月記 
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